AIは、発言者の文脈を踏まえながら、次に来る言葉を確率で選んで文章化しています。したがって、人間のように行間や感情の揺れを感じ取りながら文章化している訳ではないので、人間の書く文章とは本質的に似て非なるものと言えるかもしれません。しかしその一方で、我々人間も他者の発言を正しく理解しようとする時、可能な限り客観的な分析を心掛けるだろうし、言葉と言葉の関係性や発言の背後にある意図を読み解いていくために、意識せずとも語用法(語用論)を用いています。語用法(語用論)とは、例えば良く学校では、児童が「先生、ハサミ」と言った時、「先生はハサミではありません」とか「ハサミを先生にプレゼントしてくれるの?」「ハサミをどうしたいの?」と聞き返したりします。もちろん、先生は、その状況から児童が「先生、僕にハサミを貸してください」と言う意味で言っているのだと知っています。このように、人と人がコミュニケーションを取る時、額面通りの言葉ではなく、TPOを踏まえて別な意味で言葉を用いることが多々あります。これは一昔前のAIには難しいと言われていたのですが、チャットGPTの登場以来、AIはまるで人間と同じように相手の意図を読み取っているかのように解釈し文章化します。そうすると私たちも、過去の学びの中で身に付けた慣用句や比喩、誤謬などに配慮し、相手の意図を推測しながら配列を考えながら言語化している訳なので「あれ?一体AIの分析・文章化と、どこが違うのだろう?」と、ふと思ってしまいます…。私は、毎回ではありませんが会議などの音声を文字起こしした後に、AIにいくつかの指示文(プロンプト)を書いて、発言者の心理分析や主張点を自分なりにまとめたりしています。そこで思い始めたことは、「AIが語用法(語用論)すら使いこなすならば、会議などで自分が感じたり、理解したりしたことをAIが書きまとめた文章と重ね合わせることで、より深い考察ができるかもしれない」ということです。いずれそう遠くない将来、AIが私たち人間の知的能力をはるかに凌駕していく予感しかありませんが、現時点では、AIを上手く仕事に活用していくのがベストな選択のようです。
AIと語用法(語用論)
- 投稿公開日:2026年2月1日
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