コミュニケーション対応の5原則とコミュニケーション効果を活用した児童との関り方 コミュニケーション 対応の5原則 私が主宰する札幌コミュニケーション教育研究会では、対人コミュニケーション時に心得ておかなくてはならい対応の仕方を5つの原則にまとめました。 原則1 相手の立場や気持ちについて想像力を働かせながら対応する 相手が発しているネガティブな言葉は「そういうふうにしか愛情表現できないのかもしれないな」「立場上、そういうふうにしか言えないのかもしれないな」「ごねているのは、今までごねた時に結局はそれをうけいれてきた結果なのかもしれないな」と想像することです。 原則2 相手の背景や自分との関係性を踏まえながら対応する 「自分になにも相談してくれないのは、自分との関係が希薄なのかもしれないな」「訳を聞いてもなにも言えなくなっているのは、もしかすると二つの異なるサインを同時に発しているのかもしれないな」「いつも笑顔でいるのは、笑顔でいることで自分の心を守っているのかもしれないな」と思いを巡らすことです。 原則3 相手のパーソナリティを考慮しながら対応する 「このクラスにはすごく繊細な子がいるので、みんなの前で説教するのはやめよう」「この子は、怒られ慣れしているから、叱らずなぜダメなのかを目を見て話そう」「この子はネガティブな言葉(ダメ・邪魔・もう知らないなど)に強く反応するので、できるだけポジティブな言葉に変換して話そう」と一人一人の個性に配慮した対応を心掛けることです。 原則4 その場や目的に合ったTPOをわきまえながら対応する 「これから公共施設に行くので、必要な情報や目的を明確に伝える」「何か起きた時に注意するのではなく、事前に守らなくてはならないルール・マナーをしっかり心に届くように伝える」ことが大切です。 原則5 原則1~4を踏まえ、総合的に判断しながら良好なコミュ対応を導き出す。 何か対人関係においてトラブルが発生しそうな時には、上記の原則1から原則4を状況に照らし合わせながら、総合的に判断します。この時、役に立つのがコミュニケーション効果です。コミュニケーション効果とは、どのようなものかというと、良好な人間関係を築くときに必要な心理学的知見に基づいた有効な対人効果を言います。ただし、コミュ対応の5原則を踏まえ、状況に合わせて活用するものなので、マニュアル的なコミュニケーションスキルやテクニックとは似て非なるものです。あくまで、お互いにとって良い関係を築くものでなくてはなりません。 コミュニケーション効果を活用した児童との関り方 子供が頑張ってやり抜こうとするとき、その原動力となるものに内発的動機と外発的動機があります。内発的動機づけは、「おもしろい」「もっとやりたい」といった、行動そのもので得られる快感や満足感が行動の理由になることを言います。一方、外発的動機づけは、賞賛やお金といった「報酬」を得るため、もしくは「怒られたくない」「罰を受けたくない」と嫌な結果を避けるために行動しようと思うことです。子供が元々興味関心をもっていることをサポートしたり、勇気づけたりすることは、子供の力を伸ばす上で非常に重要な事です。外発的動機には「罰を与える」「叱る」ことも含まれますが、効果は限定的だと言われてします。このようにコミュニケーション効果には、正と負の側面があります 例えば親や教師が「この子は期待できるぞ、見込みがあるぞ」と思って接すれば、パフォーマンスに良い影響を及ぼす【ピグマリオン効果(正)】。反対には、「この子には期待できないな、見込みがないな」と思っていると、期待されていないことが暗黙のうちに伝わり、子供の伸びに悪影響を及ぼしたりします。【ゴーレム効果(負)】。コミュニケーション効果には、正と負が対になっているものが多いので、その子に合った対応時には、気を付けなくてはなりません。 Let’s get started. コミュ対応の5原則を踏まえ、コミュ効果をその子のパーソナリティやTPOに合わせながら活用し【無理に落ち着かせる】のではなく【落ち着くような関り方や環境設定を行う】ことが何より肝要です。