鉄はなぜ磁石にくっつくの?

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 新卒の頃、理科の磁石の授業で子供から「先生、なぜ鉄は磁石にくっつくのですか?」と急に質問されたことがあります。「え?う~ん、どうしてだろう・・・?」この日から、私の磁石探求活動の旅が始まりました。今であればインターネットがあるのですぐにそれらしい答えは見つかるでしょうが、まだなかった時代です。まずは図書館や本屋さんに行って調べたりしたのですが、イマイチ明快な答えは見つからず、そこからどんどん【磁石の謎】にはまっていきました。

「砂鉄は小さな磁石なのに、なぜサラサラしていてくっつき合わないのか?」「昔の人は磁石をどのように作ったのだろう?」「N極・S極だけの磁石は作れるのか?」「元素周期律が鉄に近いからニッケルやコバルトは磁石に付くのかな!?」そして最後には、鉄がくっつく磁鉄鋼(Fe₃O₄)の化学式にまで興味を持ち始めました(超伝導あたりで理解が追い付かなくなりましたが…)こうして手当たり次第に磁石のことを体験的に調べたり、実験したりしていったら、1年後には、同僚から「磁石博士だね!」と、からかわれるくらいにはなりました。さて、子どもの最初の疑問「鉄はなぜ磁石にくっつくの?」の答えですが、「鉄の中には小さな磁石(分子磁石)がいっぱいあってね、普段はバラバラになっているんだけど、磁石を近づけるとその小さな磁石はN極とS極に前にならえと整列し、近づけた磁石のN極が鉄の先頭のS極と、互いに引き合ってくっつく訳なんだよ(汗)」と、図を描きながらやや苦しい解説をしたことを覚えています。子どもが、こういった探究活動を「面白い!」と思ってくれるように、先生方は日々教材研究をしている?・・・はずです。