最近、政財界の不祥事が多いですが、その記者会見や答弁を視聴していてとても気になることがあります。結論から言うと、詭弁、誤謬、矮小化が多用されていることです。詭弁(きべん)とは、一見もっともらしく聞こえるけれど、実際には誤った論理やこじつけ・すり替えによって相手を納得させようとする議論のことです。私の記憶では歴代の首相がよくこの論法を使っています。「皆さんは今回の税を、大型税と言いますが、これは中型税です」「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろです」などと真摯に答えようとはせず、聴衆を煙に巻いていました。気になるのは、例え正論を言っても「それは印象操作です!」とか「それは感想ですよね!」と得意げに言う人がいることです。印象操作や感想の定義を示さず、十分な論拠もないのに、あたかも相手の意見が論理的ではない、説得力がないと一方的に決めつけて、相手の考えを貶めるのは、誤謬(ごびゅう)の一つです。他にも「自分だけでなく、みんなもそう言っている」「私が失敗したから、きっとあなたも失敗する」のように論理的な誤りや間違った推論が誤謬です。詭弁や誤謬は、「何か違う気がするんだけどなぁ…」と思っても、その場ではすぐには、なかなか反論するのが難しいものです。たちが悪いのは「私の言葉に傷ついた人がいるのであれば、申し訳なく思います」「私の言葉が誤解を真似たのであれば申し訳ない」などとまるで定型文のように謝罪の弁を述べている人たちがいることです。「今回の件は、あなたにとっては、傷ついたり、誤解させたりする言葉だったかもしれませんが、果たして多くの人はどうでしょう?他の人はそんなに傷ついてもいないし、誤解もしていないのでは?まあ、一応、いるかもしれないので謝っておきますが…(心の声)」と、重大な問題を過小評価し、あたかも些末な問題であるかのようにしてしまうのが矮小化です。私たちは、詭弁、誤謬、矮小化を決して見逃していけません。「話をすり替えちゃいけませんよ!」「みんなとは誰々のことを言っているのですか?」「印象操作の定義と根拠を言ってください」「誤解なんかしていませんよ!」など、詭弁、誤謬、矮小化に対抗する言葉をたくさん身に付けていくことが必要な時代になってしまったのがちょっと哀しいですが・・・。
詭弁・誤謬・矮小化とは?
- 投稿公開日:2025年7月4日
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