日本語が全く話せない外国人児童たち

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私が日本語担当加配教諭になる少し前まで、外国人児童及びその家族はみな母国で1年間、日本語を学んでから来日していたようです。しかし、2000年代になると世界情勢の流れが速くなり、日本への派遣が決まるとすぐに入国する流れが加速していました(大半は国費留学生か大学教員・研究者)。したがって、子どもたちはほとんど日本語が話せないまま普通学級に転入となっていました。今回は、その頃私が感じた幾つかの気付きと日本語教室での外国人児童の様子を伝えていきます。

  • 兄弟で来た場合、学年が下であればあるほど日本語の上達が早い。
  • 英語が話せれば、ある程度意思疎通が可能となるので心理的負担は少ない。
  • モンゴルの子供はなぜか最初から日本語の発音で話せる。
  • 日本語が話せないうちは、ナーバスで非常に内気に見えた子でも、日常会話ができるようになるとまるで別人のように陽気で外向的になる子がいる。
  • 多くの子は、大体半年ほどで日常会話ができるようになるが、最初の1~2か月は心理不安を起こす子が少なくない。
  • 高学年からそのまま中学に進学する子は、日常会話はペラペラになっていたとしても、学習言語で苦労する子が多い。
  • 高学年で転入してきた場合、2年後帰国しても日本語をあまり忘れないが、低学年で転入してきた子は、日本語を覚えるのは早いが、忘れてしまうのも早いようだ。
  • 各クラスに3~4名の外国人がいるので、日本人の転入生と変わらず、自然に受け入れられる。
  • 音楽、体育、図工などの科目は、転校してきた日からすぐに授業に参加できるが、国語と社会科の授業をよく理解できるようになるには1年近くかかる。一方、算数は数字と具体物を操作することで理解しやすく、理科は、観察・実験が多いので興味を示す子が多い。
  • 韓国・中国語には、日本と似た言葉や発音が近いものが多く、一緒に学習すると目を輝かせる。

まだまだたくさんの気付きやエピソードはありますが、次回は中でも日本語指導で一番苦労した学習やエピソードを書いていきたいと思います。