子どもたちの身の回りには、好奇心を掻き立てる自然や日々のさまざまな出来事が溢れています。でも、部屋に閉じこもっていてはその驚きに満ちたこの世界の変化には、決して気付くことはできないでしょう。そこでお勧めは、親子一緒に散歩したり、買い物にいったり、動物園に行ったりするのはいかがでしょう。 その行き帰りにも、アンテナを立て五感を働かせると色々なものが見えてきます。 「まだ、夜になっていないのにお月さまが浮かんでいるよ!」「二匹トンボはどんなふうに繋がっているのかな?」 「この間よりずいぶん卵の値段が上がっているね」「象の赤ちゃん、ずいぶん大きくなったな!」など、 子どもの学びの原動力になる経験や体験は、身近に山のように転がっているのです。
こういった、日常の経験や体験は、学校の授業場面で大いに役立ちます。 先生が「次の遠足は円山動物園だよ」と言えば、すかさず「先週見に行ってきました!いろんな動物の赤ちゃん生まれていたよ!」と 目を輝かせて手を挙げるでしょうし、また「明日は、社会で近所のマーケットに行きます」と言われたら、「ぼく、毎日お母さんと一緒に 買い物に行っているけど、最近はずいぶん物の値段が上がっているんだよ!」と得意になって話すかもしれません。つまり、生活経験が豊富で、いつも五感を働かせている子は、学習に対してとても興味関心意欲が高い子と言えます。 これは、ある意味家庭で行える「先行オーガナイザー」の一つだと言えます。聞きなれない言葉ですね。
先行オーガナイザーとは、学習する前にあらかじめ、知っておいた方がよい知識や経験や枠組みのことです。学校では、先生方が事前にこれから学ぶ学習内容を意図的に提示したりして、子供たちに興味関心を持たせます。 しかし家庭では、もちろんその経験や体験が、どの教科やどの分野にいつどこで繋がるかはわからないでしょう。けれど、「この経験や体験がいつかどこかで繋がるかもしれないな」という思いで、子どもと一緒に日常体験を楽しめるといいですね。先行オーガナイザーは、きっとお子さんの学習意欲や理解を促進するに違いありません。