とかく、人はどれだけ課題に到達したか、どれだけ人よりできたかを問題にします。しかし、いくら努力しても合格点に達しなかったり、限られた時間の中ではやり遂げることができない子供は少なからずいます。
到達度のみを問題にする親や先生はきっとこう言うでしょう。「もっと、がんばりなさい」「なぜ、100点とれなかったの?」と。こう言われてしまうと子供の心の中には、「自分はがんばってもできない人」「こんなにがんばっているのに認めてもらえない」という気持ちが芽生え、だんだんとやる気をなくし、学習に苦手意識をもち、自己評価は下がっていくかもしれません。一方でこれとは違った親や先生もいます。
「前回は、50点だったのに、今回は80点!30点もアップしたのはすごいぞ!」
「逆上がり、一回もできたなかったのにとうとうできたんだね。毎日れんしゅう
していたものね。大したものだわ!」
こんな励ましの言葉は、子供を勇気づけ、「次は、もっと点数伸ばすぞ!」「今度はほかのことにもチャレンジするわ」という気持ちにさせるでしょう。
学校の成績は学習指導要領の評価基準・規準に基づいているので、成績は到達度評価で付けられていますが、子供の伸びを認める変容度評価の視点は、きっと子供の学びの原動力になるはずです。